上野・国立科学博物館へ。想像以上に「知的体力」を使う場所だった

美術展情報

上野の国立科学博物館を訪れました。
今回は最初に企画展「大絶滅展」を鑑賞し、その後に地球館、日本館を回るという順番で、
全体の滞在時間は約2時間半。やや急ぎ足での見学です。

入館してまず向かったのは企画展の「大絶滅展」。
地球史の中で繰り返されてきた大量絶滅をテーマに、環境変化や生態系の崩壊がどのように起きてきたのかを整理した展示でした。
個々の展示を細かく読み込むというより、「絶滅は例外ではなく、地球史の一部である」という前提を頭に入れる導入として見ました。Big5という事で火山の爆発や隕石の衝突で地球史上、5回も絶滅の危機があったのですね。

この企画展を最初に見たことで、その後の常設展の見え方が変わります。
地球館で展示されている生命の進化や多様性が、決して一直線に積み上がってきたものではなく、
何度も途切れ、入れ替わりながら続いてきたことが実感できます。

続いて地球館へ。
宇宙の誕生から地球、生命、人類史へと展開する構成はやはり圧倒的です。恐竜や大型哺乳類の骨格標本を中心に、流れを追う形で見学しました。時間の制約上、解説は要点のみ確認する程度でしたが、スケール感だけでも十分に伝わってきます。子供のころ、昆虫図鑑でしか見たことがない一本角のカブトムシも見ることができたのは感動しましたね。

最後に日本館
重要文化財の建物に入り、日本列島の自然環境と人の暮らしをテーマにした展示を見ました。
地球館に比べると対象は身近ですが、人間が自然の中でどう生きてきたかという視点が整理されています。

正直に言うと、企画展・地球館・日本館をすべて回って2時間半は、かなりタイトです。
それでも、「全体像を一度把握する」という目的であれば十分可能でした。

国立科学博物館は、短時間でも理解できるよう配慮されつつ、時間をかければいくらでも深掘りできる構造になっています。

今回は、「印象派展×大絶滅展 上野おとなりセット券」で西洋美術館も行きましたので、丸半日かけて上野で美術館と博物館を鑑賞しました。


国立博物館もそうですが、国立科学博物館も常設展が充実していて展示量も半端ではないので、常設展だけじっくり観るのもいいですね。入館料は630円ですし、65歳以上だと無料なのでかなりお得です。

【東京国立博物館】イマーシブシアター「新ジャポニズム」へ行ってきます|縄文からアニメまでを体感できるアート展が話題!
東京・上野の東京国立博物館で開催中の特別企画、**イマーシブシアター「新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」**が注目されています。私はまだ訪れていないのですが、「これは見ておきたい」と感じるいくつかのポイントがあり、近々訪問...

コメント

タイトルとURLをコピーしました