日本科学未来館を歩くー60年の年齢差を超えて面白かった

美術展情報

先日、お台場にある日本科学未来館に行ってきました。
館内には小学生の団体がいくつも来ていて、結果的に彼らと同じ空間で展示を回ることになりました。

小学生たちは、とにかく好奇心全開です。
展示物の動きに歓声を上げ、宇宙や生命の展示では「なんで?」「どうして?」を連発しながら、真剣な表情で説明を読んでいます。その姿を見ていて、正直うらやましくなりました。
自分が子どもの頃に、もしこんな施設があったら、理科や科学に対する向き合い方はずいぶん変わっていただろうな、と思わされます。

一方で驚いたのは、年齢が60歳以上離れていても、この場所が普通に面白いという事実です。
宇宙、地球環境、生命科学といったテーマは、決して子ども向けに矮小化されておらず、大人が見ても十分に知的刺激があります。
特に「人類はこれからどう生きるのか」「科学は社会とどう関わるのか」という問いは、高齢者にとっても決して他人事ではありません。

子どもたちは未来を「これから手にする側」として目を輝かせ、大人は未来を「託す側」「考える側」として展示を見る。
同じ展示を見ながら、立っている時間軸がまったく違う。その対比が、この場所の一番の面白さかもしれません。

日本科学未来館は、子どもの社会科見学の場であると同時に、
人生の後半にこそ、もう一度「世界の仕組み」を考え直すための場所でもある。
そんなことを、小学生たちに囲まれながら感じた一日でした。


基礎情報

  • 施設名:日本科学未来館(Miraikan)
  • 所在地:東京都江東区青海2-3-6
  • 最寄り駅
    • 新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」徒歩約4分
    • りんかい線「東京テレポート駅」徒歩約15分
  • 所要時間の目安:2〜3時間

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